「キミがすべて…」

ユウ サンプルストーリー使用台詞セット:Y-22



「どうしよう…あたし、カレのコトが好きだったはずなのに、なんで…」
「亜紀?それって…」

少しだけ嬉しくなる気持ちを押し隠して、僕はポーカーフェースのまま聞き返す。
目の前に居る小動物のような可愛い女の子は亜紀といって大学の先輩の直哉さんのカノジョのトモダチだった。最初に紹介されて、今まで自分の周りにいる女と全然違う彼女にすぐさま惹かれた。ホストで慣らした秋波も色気も流し目も、色んな女を落としてきたテクニックもナニもかも通用しない相手だった。その彼女が僕の部屋に来てもいいっていいだしただけでも、おかしいなと思っては居たんだ。
期待しない方がオカシイよな?

「ずっと、ずっと、ユウに相談載ってもらってて、すごく励まされたし、一杯聞いてもらって、すごく嬉しくて、こうやって時間作ってくれて、それが当たり前になって…」
「うん、僕は亜紀の話しが聞けて嬉しかったよ?相談してくれるのが僕で、頼ってくれるのが僕であることが、一番嬉しかった。」
今僕が一番一緒にいたい彼女、亜紀の恋の相談を聞き始めてもうどのくらいたつだろう?恋する彼女は片思いの相手に必死で、僕の方を見向きもしてくれなかった、ついこの間までは…
なのに今日の彼女は様子が違う。泣きそうに瞳を潤ませて、じっと僕の顔を見つめている。
いくらでも僕を欲しがる女はいたけれども、彼女だけは、ちっとも僕の気持ちに気づきもせずに、子犬のようにすり寄ってきて、頼って、そして他の男への思いを語り続けていたんだ。なのに、今日は逢ってから一言もカレのことは口に出さなかった。
「だから気にしないで、僕がそうしたかっただけだから…」
「でも!こうやって一緒にいる時間を欲しがってるのはあたしだけじゃないもの…ユウはお店でもすごく人気があって、一杯お金を出しても構わないって女の人がたくさんいて、それなのにあたしは…」
「そりゃ、僕はそういう仕事をしてるからね。でもだからといって僕は僕だ。自分の時間を自分が過ごしたい人と過ごしてもなんにもおかしくないはずだよ?亜紀と居たいって僕がそう望んでるんだからね?」
「でも、あたし、そんなユウにずっと相談事ばっかりして、それなのにいつも楽しくって、お客さんでも、カノジョでもないのに…ごめんなさい!」
「まさか、誰かに、何かいわれた?」
ぴくっと肩が動いて止まった。
誰かに見られていたんだろうか?亜紀と一緒にいるところを。直哉さんにも言われた。『目が違うよ』って。亜紀を見てるときの僕の目は今まで見せたことのない表情をしているって…
「でもしかたないの、ほんとのことだし…だけど、言われて初めて判ったの。ユウはお仕事でいろんな人に甘い言葉を囁いたり、いろんな女の人を…抱いたり…お仕事なんだって、そう思っていたのに…目の前の女の人が、ユウとのことをいろいろいってるのを聞いてて、あたし、嫌で嫌でしょうがなかった…聞きたくなかったの、あたし、ユウが他の人とそんなことしてるなんて、聞きたくなかった!だって、あたし、いつの間にか…あなたと会うのが楽しくて、話しをするのが嬉しくて、ずっと側に居たいって…」
「ほんと?亜紀、後で嘘だなんて言わないでよ?」
「嘘じゃないもん!あたし、苦しいの…ユウが他の人とって考えるだけで、苦しくって、あたし…」
「亜紀…」
「迷惑かも知れないって判ってるけど、あたし、いつの間にかユウのことが…好き」
「迷惑だなんて!!ずっとカレに恋してる亜紀を見てきた。話聞いて励まして…辛かったよ、僕なら、すぐに抱きしめて一杯好きだって言ってあげれるのに、それが出来なくて、それでも側にいたくって、ずっと、ずっと見てきた。亜紀を…僕も亜紀が好きだったから、ずっと亜紀が欲しかったから…」
思わず抱きしめて口づけていた。優しくだけなんて暴走している自分が居る。いつもコウすればなんて計算し尽くしてる自分はどこにいったんだ?さっきから箍がはずれたように打ち鳴らし続けて動悸に目眩さえ起こしそうになるほどの彼女の感触、彼女の香り…
「あなたが好き…たとえあなたが他の女の人に愛を囁いても、毎夜違う女の人を抱いても、あたし、ユウが好き…」
キスの合間にそう囁く彼女に狂ったように叫んで否定する。違うんだ、こんな、今までと違うんだ!
「僕の本気は亜紀だけだよ!本当に欲しいのは、亜紀だけだ…」
「嬉しい…あたし、他の人のこと考えたら辛かったの…諦めようとしたけど、だめなの、たくさんの中の一人でもいいから側に居たい。ユウのものになりたい…」
ごくりと唾を飲み込む。今の僕には最上のクスリ。これ以上おかしくなる前に何とかしたいほど求めてしまいそうな僕のカラダ。
いいの?そんなこと言って。当分ここから出さないで閉じ込めてしまうかもしれないよ?
「いいの、閉じこめて…あたしをユウのコト以外なにも考えられないように、シテ…」
「亜紀!」

何度も名前を呼び、自分の持ってるすべてで愛をカラダに刻み込む。
慣れない彼女のカラダは何度も震え、反り返り、もっともっとと僕を求めてくる。
「あふっ…ひゃぁ、もう…ああぁんっ!」
でももう、止まらない。つかまえておかないと、もう僕は息もできないんだから。そんなに煽らないで、暴走しそう
気が狂いそうなほど酷くしておいて、そのまま彼女の中に自分を刻みつける。
自分の存在価値、こんなにも彼女を求めていたことに初めて気がついたときはもう遅かった。
「だめだ…顔見ただけでイキそう…このままずっとベッドから出さなくてもいい?明日、起きられなかったらごめん。覚悟して
激しく打ち込み、揺さぶり、自分を忘れたかのようなセックスはいつ以来だろう?
優しくしたいのに、夢中で優しくできなくなっちゃう相手なんて君だけだよ、わかってる?
「あっん、あぐっ…ユ…ウ…んっ!!はあぁん」
もっと、っておねだりしてごらん?」
「あ、あ、あ、ぁぁ…」
可哀想に何も言えなくなるほど僕に責められて…
こんなやり方じゃホントに壊してしまうよね?
「俺ばっかりがきみのこと想ってるんじゃない、って俺にわからせて…」
「はっ…ん、好き……ユウが…好き…」
「亜紀っ!!」

狂ってしまいそうだよ
このまま
狂ってしまおう
明日のことも、ナニもかも、考えるのをやめて
今はキミだけ…
やっと手に入れたキミだけ…

bykeikuishinbo

↑TOPへ戻る